え〜?

証拠獲得って
なーにー?
やっちまったな

焦りすぎて
ネタパクったよ


「ソコノ フジイくん 今ナニヲシタ」

何でかわからんけど
カタコトに
するとMr.フジイはこう言い放った


「え〜?証拠!葵が絶対に言い逃れできない証拠!保存っと」

おーまいがぁぁぁっと
おまっ!お前
もう笑いますか。

あはははは〜
おかしいね〜
勘弁してや〜


「んじゃ帰ろうか」

え?帰るの?
いや帰りたいけど
この状況で?

「あの〜?明日も彼女ですか?」

「俺実は女の子苦手でさ、だから葵ちゃんが彼女になってくれたらなぁ〜って図々しいよね…」


日向くんが
凄く悲しい顔をしたから
あたしは
日向くんの手を握りしめてた


「わわ分かりました。でもふりですよ。」


「葵ちゃんありがとう!」

日向くんはあたしに
抱きつきながら
そう言った


「日向くん女の子苦手じゃないんですか!」

「葵ちゃんは平気なんだよね。不思議なことに!」

日向くんがあまりに
嬉しい顔で笑うから

あたしも嬉しくなった



「改めてまして藤井日向です。」


「こちらこそ篠原葵です!」



「よろしくね」


「はい」





あれ?
胸がキューって苦しい

今朝食べた
苺に毒でも入ってたかな?


でもなんか嫌じゃない



その日あたしは
いつもよりドキドキしてた。