ほんとはこの手離したくないけど
さっき相生とはなしてる葵は
凄く嬉しい顔してたから
我慢しよう



「明日迎えに行くから家で待ってて」

葵は俺の突然の発言に
戸惑っているのか
顔真っ赤だ。

「それってカレカノじゃないですか!」

「当たり前じゃん付き合ってるんだからさ」


真っ赤な葵をなんとか
説得して
相生の元に返した


今はこんなやり方しか
できないけど
絶対葵に俺を好きになってほしい
そう思う

考え事をしていると
「日向!部活いくぞ」
上から洸の声が、


「分かっとるよ洸く〜ん」

「キモイ早くしろ」


俺の親友ちゃんが
ちょっと引いている中
俺は葵のことを考えていた


俺はあのとき明日葵に起こることを
全く予想してなかった。