――その頃の日向氏――



あーあー
ツレテカレタ。

葵と帰りたかったな



机の上で一人拗ねていると



上から声がした。
顔を見なくても
葵だって分かった

「ひっ日向くん、明日また」


俺がとっさに手首を掴むと
葵は顔を真っ赤にした

くそっ可愛い。