「葵!帰りどっか寄ろう!」
ゆっこちゃんは机を
バンッとたたくと
あたしの返事なしに
あたしの手をつかみ
歩き出した。
「え?ゆっこちゃん?」
「葵って甘いの好き?」
「あたし?あたしは好きだよ」
ってなにあたしも
質問に答えてるんだろうか
「んじゃ〜駅前のクレープ食べない?」
「う、うん。」
あたしは半ば強引に
ゆっこちゃんに
連れ去られた。
クラスから出て行く途中
あたしは日向くんが机に
頭をつけているのが
目に入った
なんだか落ち込んでいる
日向くんが目に入った
「ゆっこちゃん!ちょっと待ってて」
あたしは日向くんの元に
駆け出していた