―次の日― 「で?何があったの?」 「…へ?」 唐突に紗恵が顔を覗き込んできた 「ずーっと、上の空だけど。しかも、にやにやして」 はっと思い 顔を触った 「さては、先輩となにかあったなー?」 紗恵もにやにやとしながら 勘づいたかのように私を見た 「な、なんにもないか、ら!」 「なんにもあるでしょ?」 うっ… こーゆうときだけ勘がいいんだから…! 「…べ、別にただアメもらっただけだから!それだけ!」