「あの…部屋を教えてくれませんか!?」 うちはおばさんに 必死に頭を下げた 「…わかったわ。龍之介、きっと喜ぶわ」 病室の番号を聞いて うちは勢いよく病院に走った 【岡部龍之介】 集中治療室のプレートに龍の名前があった 「はあ…はあ…」 ドクンと心臓が大きく跳ねる 静かに扉を開くと たくさんの管に繋がれた 龍がいた…――