恋綴り




両手に紙袋を下げ
やつれた顔で夜道を歩く

龍のお母さんがいた



「どうしたの?こんなところで…」

「おばさんこそ、どうしたんですか?」



「私は…






龍之介の…ところにね」




「龍の…ところ…?」



また、涙が溢れた



「り、龍、今日どないしたんですか!?無断で学校休んだりしたの初めてやったから…」



するとおばさんは
目を伏せ、顔を曇らせた