「晴くん?」
そこに立っていたのは、数時間ほど前学校で話した晴くんだった。
でも、その姿はあたしたちの制服と違って私服だった。
なんか、少し服が乱れているような…。
「お、そら」
「何で晴くんが…」
「あれ、何で晴希が先なんだ?」
今日、遮られること多いな…。
「そら、もっと大きい声だしなー」
「出しても無駄な気がする…」
「…まぁ、分からなくもないゎ」
遮られってばかりな事を、気づいてたヒナはポンポン肩を叩きながら言った。
「お疲れさん」
「ホントにもぅ疲れました」
晴くんはぐったりと壁に頭をつけて、はぁとため息をつく。


