ひまわり。




「楽しそうだねー」


いきなりソファの後ろから声をかけてきたのは、ヒナ。



「もう終わったのか?」
「何がだ?」
「二人の時間は」
「何だ、それ?そんな時間があるのか?」
「………いや、知らないならいい」
「なんだよ、気になるじゃねぇかよ」



竜ヶ崎さんと話ながら、有岡さんはドカッとソファに腰を下ろす。


そうだよね、竜ヶ崎さんと話してたから、あんまり気にしなかったけど、よく考えたらすごく時間がたってる気がする。



いつの間にか隣にいるヒナから有岡さんに視線を移すと、バチッと目があった。


「雛乃の友達だよな?」
「ぁ、はい」


返事をすると竜ヶ崎さんが「それ以外何があんだよ」と、ボソッと言った。


有岡さんは聞こえてないのか話を続ける。