「………源さん」
「ん?」
「ストップ」
「は?」


写真たての値段がでる前に、源さんの動きを止める。


くるっと回れ右をして、もう一度店内を歩き始める。


目的のものの前に立つ。


手に取るのは小さなひまわりのブローチ。


忘れたいのに、思い出したくないのに。

忘れないように、思い出そうとする自分に腹が立つ。


ひまわりのブローチなんて柄にもない。


持ってたらみんなどんな反応するんだろうな…。