大好きなひまわり。
憧れのひまわり。
ひまわりのようになりたい。
でも…。
「あたしこっちにする」
「え、太陽?ひまわりじゃなくていいの?」
ヒナは絶対にひまわりを選ぶと思っていたのか、驚いた顔をする。
「太陽が、いい」
「…そら、太陽も好きなの?」
「うん。好きだよ。大好き」
オレンジと黄色のストーンが輝くのを見ながら言った。
あたし今、どんな顔してるんだろ。
ヒナが不思議そうに見てる。
「ひまわりはいいの?」
「………機会があれば、かな」
「ふぅん。まぁいいやっ、買お!ほーら源さんレジ行って!!
「ヒナ痛い」
ヒナはもやもやを振り払うように言って、ぐいぐい源さんを押していった。


