ひまわり。




案の定下駄箱で待っていたヒナと今繁華街に来ている。


「……繁華街」
「ん?どうした?」



小さく呟いたあたしの言葉はしっかりヒナの耳に届いたらしい。


「あー、繁華街来るの初めてだなーって」
「ほんとに?」
「うん。ヒナは?よく来るの?」
「よくっていうか、毎日?」
「え、毎日?」
「ちょっとねー、ほらっ買い物行こー」
「うんっ」


ヒナは私の質問を上手くはぐらかし、繁華街を歩き始めた。




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「あ、これ可愛い」
「ん?…おっ、そら似合いそー」


手に持っているのは白いワンピース。


生地が柔らかくて、デザインも可愛くて気に入ってしまった。


でも、こんなにふわふわしたのは似合うか不安。



「似合うかなぁ」
「絶対似合うって!不安なら試着しておいでよ」
「そうだね」