ギッと睨むヒナを見て、あたしも口を開く。
「あ、あの!」
「ん?」
「あたしも、ソラでいーよ」
「………」
おずおずと言うと、ヒナは固まったままあたしを見てる。
な、なんか迷惑だったかな?
「うん、うん!」
「?」
「おっけー、おっけー!!ソラね、ソラ。これからよろしくっ」
「よ、よろしくっ」
スッと差し出された手をギュッと握る。
あ、そうだ。
ヒナの手を離したあと、ハルくんの方を向く。
「あのっ」
「ん?なに?」
「あたしっ、花澤 そらっていいます!よ、よかったら仲良くしてくださいっ」
ハルくんの目をみて、しっかり話す。
ちょっと驚いた顔をしたハルくんは、すぐにフッと笑って言葉を返してくれた。
「オレは柊 晴希。よろしく」


