「ま、そん時はそん時で仕方ねーよ」 「……」 唖然と俺を見つめ 「壱人君から、そんな言葉が出るだなんて」 って、俺どれだけシスコンだったわけ? 確かにかおりは大事な妹だし。 それは今でも、多分一生変わらないと思う。 けど。 「今は沙耶ちゃんが…」 「いやー! 高っ!!」 “1番”この言葉は、沙耶ちゃんの悲鳴によってかき消されてしまった。 窓の外を見て、叫び 「何で観覧車って窓ばっかりなのー!」 そりゃ、観覧車ですから。 景色を楽しむ為のものなんだろ、これって。 違うの?