あまりにびっくりしてしばらくそこに立ち尽くしていた
ラブレターなんてもらったの初めてだ
ど、どうしよう
すっごい……
うれしい!!
運が悪いなんて嘘だった
これまで運が悪かったのは、
このためだったんだ〜
…なんて考えてると後ろから声を掛けられた
「みーずきっ
おはよ、どうしたの?そんなとこにつっ立っててさ」
聞き覚えのある声にハッとして振り向くと
友達の大我がいた
「お、おはよ…大我
何でもないよ」
と答えながらすばやく手紙をポッケに隠した
「そう?じゃあ、一緒に教室まで行こーぜ」
「うん。」
彼の名は遠藤大我
僕の隣の席で
僕に初めて声を掛けてくれた友達だ
いろいろと気があって優しいイイ奴なんだ
明るくてクラスのムードメーカーで人気者
僕と違って男らしい見た目
すごく自慢の友達だ
