いきなりの僕の叫びにキョトンとした学園長は、
笑いながら言った。


「告白だと思ったのか?
何をいっておる。好きなんて一言も、書いてないぞ」


確認のため、手紙を見てみると
確かに好きなんて文字は書いてなかった。


「…ほんとだ……」


ホッと一安心。
こんなおっさんが僕を好きなんてたまったもんじゃない。


「だが、伝えたいことがあるというのは本当だ。
ちょっとついて来い」


そういった学園長は
壊れたピアノの前に立ち、鳴らない鍵盤
ド・ミ・ソの音、
-----長三和音を弾いた