「おまえっ。 外は雨なのに、こんなかわいい俺様を放置するなんて!!」 ガチャリと占めたはずの玄関のドアを にゅるりと通過して、ソレは侵入してきた。 「ちっ」 「げ。ちょっと!舌打ち? 信じられん! ちょっとは情とかでないのか?」 この扉を通過できるのか。 シンはそんなことを思いながら、すたすたと家の中に入る。