「くっそーーっ
力を使いすぎたっ
シンのせいだぞ!!」
「え?なんで…」
「お前が、俺に口移しでトマトジュースをあげるの嫌がったりするから
力が尽きたんだ。
だいたいなぁ、
何で、シンは近くに来る『悪霊』とか、払わないんだ?
おかげで、俺が『ハライ』して、
力が消耗するんだ。」
理不尽な怒りをシンはしかめっ面で受け止める。
「ばかばかしい。
何だよ何で俺が口移ししないといけないんだよ。
女の子にだったらまだしも。
だいたいなぁ、
『ハライ』とか言われても、
俺は、見えるし話せるし触れるけど
そんな、徐霊みたいなのは
一切出来ないんだよっ!!」
しばらく、
沈黙が続く。
「は?」
パンダが、
間が抜けた声を出した。

