拾うな危険!


足早に帰宅したシンはすぐさま
頭のヤツを捕まえて投げ捨てる。

が、投げられたパンダはふわりと宙返りをして、
すとんと着地する。

といっても、床すれすれでふわりと浮いているが。

「何するんだよ。」

「うっさい。
 なんで、俺がお前にコレを飲ませなきゃならないんだよ。」

「はぁ~???
 なに、シンは俺のこと何も食わないし飲まないとか思ってないか?

 俺だって、力の源は必要。」



パンダはそのまま
シンの手に握られているコンビニの袋を指差した。


「コレでもだいぶ情緒してるんだぜ。
 一応、トマトジュースで我慢するから、
 早く飲ませ。」

「冗談じゃない…。」

シンは呆れたように
コンビニの袋をソファーに投げ捨てた。