少しぱらつく雨の中、 シンは近くのコンビニからの帰り、 傘もささずに歩いていた。 短く切りそろえられた髪は、 いつもは無造作にセットしているが、 今は雨と湿気に負けて べっとり シンの顔にまとわりついていた。 「なんだ…あれ」 ふと、 足を止めた。