拾うな危険!


「!!!?」


シンの呼吸が一瞬止まる。



俺、名前…いったか?





驚いたように足をどけて、
まじまじとそいつを見る。




ようやく
足から解放されたそいつは、

ちょっと涙目で、
シンをにらんだ。



「てめぇ。
 俺が悪魔だって、ちゃんと理解してるのか?

 ってか、

 呪うぞ。」





「…」


悪魔って呪ったっけ?

冷静にそんなことを考えながら、
さっさと着替えて、
脱衣所を後にする。


「おいっ無視かよ」


めんどくさい奴は無視に限る。