超マジメ彼氏と超ワガママ彼女の恋愛事情





「成宮?友達?」



私は成宮にそう聞いたけど、成宮は俯いたまま首を左右に振った。


えっ?どういうこと?


男の子たちは成宮のことを知ってる感じで親しげに笑顔で話してたけど、成宮は知らないと首を左右に振ったし。



「えー!俺たち友達じゃーん!嘘つかないでよ〜。成宮くーん」



長髪がそう言って、成宮の肩を抱く。



「俺たち、成宮くんの中学の時の同級生でーす」



金髪がそう言ってケラケラ笑う。


あ、中学の時の同級生ね。


じゃあ、知り合いじゃん。


でも何で成宮は首を左右に振ったの?



「……う」



成宮がボソッと何か言ったけど、よく聞こえない。



「何?」


「違う。こんなヤツら知らない。友達でもない」



俯いたままだけど、今度はハッキリと聞こえるようにそう言った。