超マジメ彼氏と超ワガママ彼女の恋愛事情




さすが夜店。


自販機で150円で売ってるペットボトルの飲み物が高い。


自販機で買おうかな。


私は少し路地に入ったところに自販機を見つけて、そこでウーロン茶とアイスティーを買った。


それを持って成宮が待つ階段まで戻る。


階段のところまで来た時、成宮の後ろ姿が目に入った。


でも……。


隣に誰か座ってる。


親しげに成宮に話しかけてる私たちと同い年ぐらいの男の子2人組。


1人は短髪に金髪。


もう1人は黒髪に長髪。


親しげに話してるのはその男の子たちだけ。



「成宮!」



私は成宮を呼んだ。


男の子たちと成宮が一斉にこちらを向く。


でも、成宮の表情はいつもと同じ無表情のままだった。