超マジメ彼氏と超ワガママ彼女の恋愛事情





「お待たせ!」



どれくらい待ったんだろう……。


10分くらい?


成宮が公園に戻って来た。



「ちゃんといてくれて良かった」



成宮はそう言ってクスッと笑った。



「神崎さん?行こう?」


「はっ?行くって、どこに?」


「神崎さんのプレゼントを買いに」


「はぁ?」



お礼ってマジだったの?



「高校生だから、あまり高いものは買えないけど……」


「わかってるよ……」



私だって同じ高校生。


そんなことわかってるし、成宮に高いものを買ってもらおうなんて思ってないし……。



「早く行こう?」


「わかったわよ!」



私はベンチから立ち上がって、成宮の隣に並ぶ。


隣に並ぶなんて初めてかもね。


こうやって隣に並ぶと成宮の背の高さがよくわかる。


これでイケメンだったらモテるんだろうなぁ……。