「アンタには関係ないでしょ?」
早く私の目の前から消えてよ!
「あ、まぁ、関係ないって言ったらそうだね」
成宮はそう言ってクスリと笑った。
てかさ、普段、学校では一言も喋らず、常にぼっちで無表情なくせに何で今は普通に話してるわけ?
しかも笑顔まで見せて。
「クリスマスイブの日に1人でいるなんて意外だなぁ」
はぁ?
「だーかーらー!成宮には関係ないって言ってんじゃん!1人でいたら悪いわけ?」
私はベンチから立ち上がり、成宮の前に立つ。
「そう言うつもりで言ったんじゃ……」
じゃあ、どういうつもりで言ったのよ?
「神崎さんモテるし、クリスマスは彼氏と一緒に過ごすのかな?と勝手に思ってて……」
成宮の言葉で頭の中に、さっきの光景が浮かんできた。
「アンタに、アンタに何がわかるのよ!」
私は成宮にそう言って思いっきり睨んだ。
ヤバイ……泣きそう……。