「神崎、さん?」 いきなり後ろから声がして、体がビクンと揺れた。 てか、今、私の名字が聞こえたんだけど……。 「神崎さん、だよねぇ?」 はっ? だ、誰? 私は恐る恐る後ろを向く。 「やっぱり神崎さんだ」 うわぁ! 成宮じゃん。 ニッコリ微笑んで私を見てるし。 キモッ! 「こんなところで何してるの?」 はぁ? アンタに関係ないし。 てか、気安く話しかけてこないでよ。 成宮の分際で。