突然の告白。
口から心臓が飛び出しそうなぐらい変な緊張感。
告白なんて数え切れないほどされてきた。
なのにこんなの初めてだよ。
「ダメ?」
何も言わない私に村上さんが下から顔を覗き込むようにしてそう聞いてきた。
私は首を左右に振った。
ダメじゃない。
ダメじゃないよ。
私も村上さんが好き。
だけど…だけどね……。
「私、子供ですよ?村上さんが思っているよりも子供でワガママで……」
「うん」
「それでもいいんですか?」
「うん」
「本当に?」
「うん」
「本当に本当に、ホントーに私でいいんですか?」
「いいんだって!ねぇ?優月ちゃんの返事を聞かせてよ?」
「私も、私も村上さんが好きです……。彼女にしてください」
言ってしまった……。
村上さんに言ってしまった……。
そんな表情してるのか怖くて見れない。
だから私は床を見つめたままだった。



