「あの……いつから、その……気付いてました?」
「ん?最初から」
マジ?
マジっすか?
「彩香ちゃんだっけ?あの子も未成年でしょ?」
私はコクンと頷いた。
もし村上さんが年齢当てクイズに出たら優勝間違いなしだわ。
「でもさ……」
村上さんの顔が急に真面目になる。
「俺、優月ちゃんを見た瞬間に可愛いって思っちゃったのも事実なんだよね」
「えっ?冗談、ですよね?そんなお世辞言っても何も出ませんよ?って、それさっきも言いましたね?」
私は笑いながらそう言ったけど……。
村上さんの顔は笑ってない。
「いや、冗談じゃないよ?」
「えっ?」
私の心臓はさっきよりもバクバクしてる。
「だから、もっと話をしたいと思って、あんなこと言っちゃったんだけど……」
村上さんはそう言ってクスッと笑った。
「でも、さっきも言ったけど優月ちゃんは未成年だから誘ったらいけないと思って……。あんなこと言ったのを後悔したんだけどさ。でも結果的には今こうして2人で話をしてるわけで……。って、あぁ!俺、なに言ってんだろ」
村上さんはそう言うとアイスコーヒーを一口飲んだ。



