「あのさ……」
村上さんがポテトをつまみながらそう言ってきた。
「キミを駅まで送ったらラーメンでも食って帰ろうかと思ってたんだよね」
「えっ?」
「優月ちゃんって、未成年でしょ?」
村上さんが私の方をチラッと見て微笑んだ。
ウソ……。
バレてた?
てか、いつからバレてた?
「あそこでさ、抜けない?って言っちゃったけど、でも未成年を連れ回すのもなぁと思ってさ」
「わ、私、20歳ですよ?未成年なわけないじゃないですかぁ!」
私は笑いながらワザと明るく必死にそう言った。
けど……。
「ウソつかなくていいよ」
「…………ゴメン、なさい」
「俺、別に怒ってるわけじゃわないよ?」
村上さんはそう言って、私の頭を優しく撫でてきた。
男の人に頭を撫でてもらうなんて何回も経験してるのに、なぜか村上さんに撫でられたら胸がドキドキして止まらなかった。



