「あ、はい」


「どうする?帰る?」



えっ?


さっき、トイレの前で抜けない?と言われたから、てっきりまだ帰らないと思ってたけど……。


でも、あと少しで駅に着いちゃうし、村上さんがそう聞いてきたことって事は帰りたいのかな?



「私は、どっちでも……」



ここは村上さんに任せた方がいい、よね?


私は隣にいる村上さんをチラッと見上げた。


と、同時に……。


“キュルルルル”


って、私のお腹から音が鳴った。


恥ずかしくて思わず両手でお腹を抑える。



「…………ぷっ」



村上さんが私を見て吹き出したあとに大爆笑。


もぉ!なんでこんな時にお腹が鳴るのよ!


雰囲気ぶち壊し!