次の日。


目が覚めると太陽の光が目に飛び込んできた。


一緒に寝ていたはずの理世はいなくて、私1人だけ。


上半身を起こすと、理世がいた。


私に背を向け、何やらガサゴソと用意をしている。


って、えっ?スーツ?



「理世?」



私の声に気付いた理世がこちらに向く。


ドクン……。


スーツを着て、眼鏡をかけてない理世を見て胸が跳ね上がった。



「起こしちゃった?ゴメンね」


「ううん……。どっか行くの?」


「今日は大学の入学式なんだ」


「そうなんだ……」



理世の胸元に目が止まった。


あ、これ……。