成宮が買って来てくれたシングルの布団に2人で向かい合って寝ていた。
成宮が私を優しく抱きしめてくれる。
「そう言えば……成宮が眼鏡をしてないのって初めて見たかも……」
「そう?」
「あっ!違う2回目だ!でも、あの時は顔にケガしてた時だったから……」
「あぁ……そうだね……」
成宮は少しだけ嫌そうな顔をした。
「変なこと思い出させちゃってゴメン……」
「あ、ううん。大丈夫だよ」
そう言った成宮は私に笑顔を見せる。
「ねぇ、神崎さん?」
「ん?」
「神崎さんは、俺のこと名前で呼んでくれないの?」
「えっ?」
「名前で呼んで欲しいなぁ……」
「いいよ?りーくんって呼べばいい?」
私はそう言ってクスクス笑った。
「りーくんはやめてー!あれ、人前で呼ばれるの結構恥ずかしいんだよね」
「じゃあ、理世って呼んだ方がいい?」
「うん」
「てかさぁ、理世も私のこと名前で呼んでくれないの?」
自分だけ名前で呼ばさせて、私のことを神崎さんって名字で呼ぶなんてズルいよね。



