「成宮?あ、あのさ……」
「ん?」
「今日、1日だけでいいの……。1日だけ、ここに置いてくれない、かな?」
成宮は何も言わずに黙ったままだった。
やっぱり迷惑だよね?
「あ、ゴメン……やっぱ、いいわ。今日はネカフェに泊まるから……」
私はそう言ってカバンからスマホを出した。
この近くにネカフェがあるか検索をかける。
「いいよ……」
「はい?」
「泊まって行けばいいよ」
マジ?
「ホントに?」
「うん」
「迷惑じゃない?」
「うん」
「ありがとう!」
涙もすっかり枯れた私は成宮に笑顔を見せた。
成宮は少しだけ照れたように笑う。
成宮は男だけど、変な気は起こさないでしょ。
でも泊まるところが出来て良かった。



