「嘘だよ……」 「えっ?」 「旅行とか嘘」 私は顔を上げてそう言った。 「神崎さん……」 「家出して来たの。でも、あずは彼氏と同棲中だしさ。他に行く当てないし……。その時、あずからもらった手紙を思い出して、ここに来たの」 「そうだったんだ……。ねぇ?聞いていい?」 「何を?」 「家出の理由」 「アンタと一緒」 「俺と?一緒?」 私はコクンと頷いた。