「成宮?ちょっといい?」
本を読んでいる成宮に声をかけた。
「あ、神崎さん」
本をパタンを閉じた成宮は私の顔を見上げて笑顔を見せた。
「話があるの。だから屋上に来て?」
「あ、うん」
私と成宮は教室を出て屋上に行った。
昼休みの屋上には何人かの生徒がいた。
あまり人目のつかない場所に行く。
「話って何?」
私はスカートのポケットからスマホを取り出して、あずが送ってくれた画像を探し出すと、それを成宮の前に出した。
「これ、どういうこと?」
画像をジッと見る成宮。
その表情を見逃さないようにする私。