学校から出た私は、学校の最寄の駅まで走って行った。 息が上がる。 電車なんか待ってられない。 私は駅前に停まっていたタクシーに乗り込んだ。 行き先を告げたタクシーがゆっくり走り出す。 「あの、少しだけ急いで下さい!」 ゆっくり走るタクシーの運転手さんにそう告げた。 窓から見える景色。 いつも見慣れてる景色だけど、今日は違って見えた。 10分ほどして、目的地に到着した。 お金を払ってタクシーを降りた。