「はい!優月にお土産!」 あずはそう言って紙袋を机の上に置いた。 あー……あずは彼氏と旅行に行くって言ってたもんねぇ……。 「ありがとう」 私は上半身を机の上に倒したままで、目は成宮を見たままそう言った。 「ちょっと、優月?本当にどうしたの?変だよ?」 「そう?いつもと変わらないけど?」 そう言った私は、あずを見て力なく笑った。