新学期。
今日から2学期が始まった。
成宮の浮気疑惑。
まだ私の中でグルグルしていた。
相変わらず超アリーナ席で本を読んでる成宮。
その背中を後ろの席から見る私。
「優月!おはよう!」
あずに肩をバンっと叩かれた。
「あ、あず……おはよう……」
「えっ?優月?どうした?」
いつもなら、あずに肩を叩かれたら“いったーい!”とか“もぉ!”とか言って笑うから、いつもと違う私にあずは笑顔から徐々に真顔になっていった。
あずが私の前の椅子を引いて座る。
「んー?別にぃ?」
私はそう言って、机の上に上半身を倒した。



