花火大会の日、あの2人に絡まれた時、成宮は何も言いたくない感じだった。
やっぱり何かあると思ってたけど、イジメだったとはね……。
真世ちゃんとそんな話をしてると、成宮が病室に戻って来た。
「何、話してたの?」
両手に抱えられたペットボトルの飲み物。
それを私と真世ちゃんに手渡していく。
「秘密、だよね?優月さん?」
真世ちゃんはそう言って目を細めてニッコリ微笑んだ。
「う、うん。秘密。女の子同士の秘密」
私もそう言ってクスリと笑う。
真世ちゃんと話してた内容なんて成宮に話せるわけないじゃん。
私と成宮、真世ちゃんはそれから他愛もない話をしていた。
お昼ご飯の時間になったのと、午後から真世ちゃんの検査があるとかで私と成宮は病室を後にした。