「アンタなんか大っ嫌い!」
って、別に成宮の事なんて好きでも嫌いでもないけどね。
私は成宮にそう言って早歩きで公園の出入口まで行った。
「神崎さん!待って!」
後ろから追いかけてくる成宮を無視して歩く。
「神崎さん、ゴメンね……。どうしたら許してくれる?」
どうしたら許してくれる?
私の中である考えが浮かび、ニヤリと笑い立ち止まった。
私が振り向くと、成宮は少しだけビックリした顔をした。
「課題」
「課題?」
成宮はそう言って首を傾げる。
「課題を丸写しさせてくれたら許してあげる」
私はそう言って再びニヤリと笑った。
成宮は少しだけ下を向き、何か考えてる。
さぁ、どうする?