「私は何だろうなぁ……」 私はそう言って空を見上げた。 真っ暗な空に少しだけ星が見える。 「今すぐ見つけなくてもさ、これから見つけたらいいんじゃないかな?」 「うん、まぁ、そうなんだけどさ……」 私はそう言ったあとに小さな溜息をついて、再び地面を見つめた。 「なんか、変なこと聞いてゴメンね」 「別にいいけど……」 成宮が、もし医者になったとしたら……。 で、このまま成宮と付き合って結婚なんてしたら、私って医者の奥さん? って、何考えてるのよ! 成宮と結婚なんてないない!