駅までの道を成宮と並んで歩く。
どちらも話すことなく無言で。
時たま街灯に照らされる成宮の顔が痛々しい。
しかも、すれ違う人が成宮をギョッとした顔で見て行くし。
私と喧嘩して成宮をボッコボコに殴ったみたいに思われるんだろうなぁ。
「神崎さん?」
「なに?」
「時間、大丈夫?」
「うん」
「ここで少し話さない?」
そう言った成宮は、あの公園を指差していた。
「別にいいけど……」
成宮は公園に入って行く。
私は成宮の後に続いて公園に入った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…