「警察に行って、被害届を出した方がいい。その前に病院へ行こう」 大和がそう言ったけど、成宮は首を左右に振った。 「何で?病院に行った方がいいよ!骨とか折れてたらいけないし。警察にも行こう?」 それでも成宮は首を左右に振るばかり。 「大丈夫だから」 そう言って、クスリと笑った。 何で笑ってられるのよ! 成宮のバカ! 「アイツらが済まない……」 大和が頭を下げてくる。 やっぱり知り合い? さっき兄貴がどうとか言ってたけど……。