ベンチに成宮を座らせる。



「私、ハンカチ濡らして来る」



私はトイレに行き、ハンカチを水で濡らしてベンチに戻った。



「これで冷やして?」


「ありが、とう……。でも綺麗なハンカチが、汚れちゃう、ね……」



成宮が力なく笑った。



「そんなこと、どーでもいい!早く冷やしなさいよ!」



私は成宮の手にハンカチを握らせた。


成宮を真ん中に私と大和が両脇に座る。