超マジメ彼氏と超ワガママ彼女の恋愛事情





「えっ?大和?何で?」



私の目の前に立っていたのはスーツ姿の大和だった。


仕事帰り?


にしては、まだ時間的に早いよね?



「こんなとこで何してんの?」


「大和こそ……」



って、別れた元カレを呼び捨てにしてもいいのか……。



「お客さんのとこからの帰りで、この公園の前を通ったら優月が見えたから」



やっぱり仕事だったんだ。


別れた原因が原因だけに、気まずい雰囲気が流れる。


って、そんなことより!



「大和!お願い!」



私の言葉に大和は目を丸くして私を見た。