金髪と黒髪がニヤニヤしている。
成宮、聞かなくていいから。
お願いだから断って!
「どっちか選んだら、お前には関わらないからさ」
「本当?」
「あぁ」
ダメ!成宮、ダメだよ!
「わかった。俺のことを殴れよ」
「ちょ、成宮!?」
アンタ、何考えてんのよ!
「彼女を守るなんてカッコイイね。こっち来いよ」
両側に金髪と黒髪が立って、成宮を挟むと逃げられないように公園に向かって歩き始めた。
成宮は少しだけ振り向くと、口パクで“大丈夫”と言っていたけど、大丈夫なわけないじゃん!
何考えてんのよ!
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