超マジメ彼氏と超ワガママ彼女の恋愛事情





「離してよ!アンタらと遊ぶより、成宮と遊んだ方がよっぽどマシ!」



私はそう言って黒髪の手を振り解いた。



「神崎さん、大丈夫?」


「うん」


「もう関わらないでくれ」



成宮は少しだけ俯き加減でそう言った。



「はぁ?」


「成宮のクセに生意気な口聞くんじゃねぇよ」



金髪と黒髪はそう言ってヘラヘラ笑う。



「じゃあさぁ……」



金髪が成宮の肩を抱いてそう言った。


ビクンと成宮の肩が揺れる。



「俺さぁ、彼女と別れてストレス溜まってんだよね。その女を俺たちに渡すか、お前が俺たちに一発ずつ殴られるか選べよ」



はぁ?ちょ、何言ってんのよ!