超マジメ彼氏と超ワガママ彼女の恋愛事情




恐る恐る振り返る。


あぁ、やっぱり……。


短髪金髪に長髪黒髪。


その2人がニヤニヤしながら立っていた。



「神崎さん、無視して行こう?」



成宮が小声でそう言う。


私だって、あんなヤツに関わりたくもない。


成宮に同意してコクンと頷いた。


2人を無視して歩き始める。



「シカトしてんじゃねぇよ!」



金髪がそう言って成宮の隣に立つと肩を組んできた。


行く手を拒むように目の前には黒髪が立つ。


成宮を見ると俯いたまま。



「彼女さぁ、こんなヤツと遊んでも面白くねぇだろ?俺たちと遊ぼうよ?」



黒髪が私の手を掴んできた。