真っ直ぐで力強い言葉。
大雅さんの想いすべて詰まってるような、そんな気がした。




……。




その後、大雅さんはいつものように笑い、グッと背伸びする。




「それでね、俺の想いを伝えるために必要なのはムードたっぷりの場所と甘いセリフ、そして愛の詰まった花束!
場所とセリフはもう決まってるんだけどさぁ、大事な大事な花束が決まらないわけよ。

つーことで、新田ちゃんの住所ぷりーず!」

「あはは…」


ムードたっぷりの場所はいいとして、甘いセリフが既に決まってるのはなんかちょっと違う気がする…。

…けど、さっきの大雅さんは本気だった。

本気で綾ちゃんを想ってる。
それがわかったから、新田くんの家を笑顔で教えることにした。




「ありがと真由ちゃん。
今度お礼に龍輝の手料理ご馳走するね」

「…あはは。楽しみにしてます」


「ん、じゃあまたね。おやすみ」

「おやすみなさーい」


そんなやり取りをし、大雅さんと別れる。