……… …… … 「ねぇ龍輝さん」 「ん?」 「仕事、楽しい?」 「…まぁ、ほどほどにな」 「ふぅーん」 龍輝さんの腕枕に体を預け、天井を眺める。 「急にどうした?」 「んー、なんとなく気になっただけ」 「そか?」 ……うん、なんとなく気になっただけ。 でも本当は…――、 「…ごめんなさい、なんとなくってのは嘘」 ――…本当は私、進路について悩んでる。 「私、なりたいモノとか何も無いまま3年生になっちゃったなぁと思って。 卒業したら私はどうなるのかな?とか、色々考えてたんです」